こんにちは、セキュワンです。
本日ご紹介する本は「いちばんカンタン!株の超入門書」です。
長年ビジネス雑誌の編集を務め多くの経営者やビジネスマンを取材後フリーとして独立された安恒理さんが著書である本書は、ベストセラーとなっていて現在は改訂4版まで出版されているほど根強い人気がある良書です。 不安な将来を見据え資産運用として株を始めたいと思った方へ、超基本的なことを教えてくれるので株式投資への最初の一冊として最適だと思います。
きっかけ
本書を読もうと思ったきっかけは端的に言うと、「株式」というものについて理解が不足していると思ったからです。
近年、将来的な経済不安もあり資産運用というワードが流行っています。また、2024年から新NISAも始まり投資への熱は更に高まっていると思います。
このような状況で私も何かやらなければと思いましたが、これまで全く勉強することもなくニュースにも疎いのでNISAもよくわからず、また「株式」のことすらも正しく理解できていませんでした。
そのような焦りからとりあえず株式投資の初級本を読んでみようと思い、店頭の先頭においてあった本書を手に取りました。
本の情報、著者情報
- 本の名前:いちばんカンタン!株の超入門書 (最新:改訂4版)
- 著者:安恒 理(やすつね おさむ)
- 初版:2010年6月
- 出版社:高橋書店
- 定価:1540円(Kindle版)
いちばんカンタン!株の超入門書の要約3選
①株式とは
簡単に言うと、株式とは「株式会社が事業を起こしたりする際の資金を集めるために発行する証書」です。投資家はこの証書を様々な方法で評価し、その結果売買を行います。その理由は企業を応援するため、利益を得るためなど様々です。そして企業は投資家からの資金(応援)を元に更なる事業成長を行い、そこから出た利益を株主へ還元していくというサイクルが成り立っています。
②株式投資で利益を得るためには
株式投資で利益を得る方法は主に以下の3点あります。
- 値上がり益(キャピタルゲイン)
保有している株が値上がりした際の売却で得る利益のことで、購入時の株価と売却時の株価の差額によって利益を得る方法です。 - 配当
企業によっては配当(1株につき〇〇円還付する)という仕組みがあります。保有している株の総数と、1株あたりの配当金の掛け合わせによって配当金額決まります。
値上がり益とは異なり、株を保有しているだけで得ることが出来る利益で確実な方法です。 - 株主優待
株主優待(商品や割引券など)という形で株主へ還元する企業もあります。保有している株の総数が条件を満たしていれば確定で受け取れます。
株を保有するオマケのように見えますが、優待の内容によっては高利回りのものもあるので見過ごせません。
③株式投資のテクニック
株式投資で利益を得るためには目標を定める必要があります。目標とは具体的にはいつまでにいくら稼ぎたいのかを明らかにします。これにより、ガンガン短期で売買していくのか、安定的に長期運用するのか、それともその間を取った方法なのか、自身の投資スタイルを固めることが出来ます。
投資スタイルというものが、運用損益が出た際の判断の軸となるので実際に投資を始める前には絶対に決めておきましょう。
「いちばんカンタン!株の超入門書」を読んで
まず本書は150ページ程度なのでとても薄く手に取りやすいサイズ感です。また、全ページカラーで文字サイズも大きいため読み進めやすかったです。内容も1ページ毎にトピックが変わるのでメリハリがあり理解しやすいと感じました。
内容は株式投資の心構えや姿勢などのソフト面だけでなく、テクニカル分析を元にした株価推移の予測テクニックや購入する株の選定基準、売買のタイミングなどのハード面の知識についても教えてくれます。
タイトルの通り株式投資を始める超初心者を対象としていると感じますが、これ1冊で十分と言える程の網羅性だと思います。
株式投資について興味を持っているけれどあまり理解していないという人には大変おススメです。
こんな人におすすめ
①株式投資を始めるかどうか悩んでいる方
株式投資へのチャレンジを躊躇っている方の理由の多くは、株価下落により損益を被ることを心配しているかと思います。
確かに株式投資はギャンブル要素が強いので損をする時もありますが、同時に得をする時もあります。一方で、損をなるべく被らないようにするための分析方法がありますし、投資スタイルによって損益の幅をコントロールすることが出来ます。
まずはより深い興味をもって実際に調べる等、行動に起こすことが重要なのでその際の必携本として本書を活用してください。
②株式投資を始めたいが、株式を理解していない人
株式投資は義務教育で学ばないので、一般の方々にとっては高いハードルを感じてしまうと思います。実際、私もそうでした。
ですが、最近は証券口座をネットですぐに開設出来たり、小額から株式投資が出来るなど始めるためのハードルはかなり低くなっています。
本書の中では口座開設や小額投資の説明に加えて、株価チャートの読み方や株式の購入方法などが簡潔にまとめられています。
本書を片手に実際に手続きを進めることも出来るので、まずは読み進めてみてください。
まとめ
ここまで読んでくださりありがとうございました。
結論としては、株式投資の初学者へ大変おススメできる本です。
現在、資産運用への熱の高まりもあり、書店には数多くの投資関連本が並んでいると思い ます。どの本が良いのか分からないといった方は是非本書を手に取って読んでみてください。本書は改訂を何度も加えられているので、それだけ人気があるということです。新NISAの情報も盛り込まれており、最新の情報へキャッチアップしているので、これから株式投資を始めたいと考えている方のバイブルとなる書籍かと思います。